エマルジョン絵具とは?
えまるじょんえのぐ
エマルジョン絵具とは、油と水のように本来混ざらない成分を乳化剤で混ぜ合わせた結合剤を使った絵具の総称です。
エマルジョン絵具(Emulsion Paint)とは、水と油のように相溶しない液体を乳化(エマルジョン化)させた結合剤を用いた絵具の総称です。エマルジョンとは微細な液滴が別の液体中に分散した状態を指し、卵黄・カゼイン・テレピンなどの天然素材から、合成樹脂を乳化させたアクリル樹脂まで幅広い素材が使われてきました。
歴史的に最も有名なエマルジョン絵具はテンペラです。卵黄や全卵を結合剤とし、顔料を溶いて使うもので、中世ヨーロッパの板絵に広く用いられました。乾燥が速く発色が鮮明な一方、重ね塗りには技術が必要です。
現代の代表的なエマルジョン絵具には以下のものがあります。
- アクリル絵具:合成アクリル樹脂を水で乳化させたもの。速乾性があり汎用性が高い
- 油彩テンペラ混合技法用絵具:油絵具とテンペラを組み合わせた歴史的技法で使用
- 建築用エマルジョンペイント:合成樹脂エマルジョンを利用した内外装塗料
美術用途では速乾性・耐久性・重ね塗りのしやすさが評価されており、ルネサンス期から現代まで多くの画家が活用してきました。素材の性質を理解することで、透明感のある薄塗りから重厚な厚塗りまで幅広い表現が可能です。
使い方・例文
アクリル絵具は代表的なエマルジョン絵具のひとつで、水で希釈して水彩風に使ったり、そのまま厚塗りして油絵風の質感を出したりと、さまざまな技法に対応できます。
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