エゾゼミとは?
えぞぜみ
エゾゼミとは、北海道や本州の高山・亜高山帯に生息する大型のセミで、針葉樹林に依存した冷涼地を代表する昆虫です。
エゾゼミ(蝦夷蝉、学名:Tibicen japonicus または分類により Lyristes japonicus)は、カメムシ目(半翅目)セミ科に属する大型のセミです。体長は約35〜45ミリメートルで、日本のセミの中でも比較的大型の種に入ります。北海道全域と本州中部以北の山岳地帯、特に針葉樹(トドマツ・エゾマツ・アカエゾマツなど)が優占する亜高山帯に多く分布します。
エゾゼミの鳴き声は「ジー……」と長く続く単調な音調で、高山の針葉樹林を歩くと盛夏に頻繁に聞こえます。成虫の出現期はおおむね7月から9月頃で、他の多くのセミより遅い時期に活動のピークを迎えます。幼虫は針葉樹の根に寄生して数年から長ければ7年前後かけて地中で成長し、成虫は地上で数週間程度の寿命を送ります。
エゾゼミの生態的特徴としては以下の点が挙げられます。
- 冷涼な気候と針葉樹林への高い依存性
- 分布域が限られ、平地ではほとんど見られない
- 北海道では標高の低い場所でも観察できる
- 林道沿いの伐採地や林縁部でも鳴き声が聞こえることがある
エゾ(蝦夷)という名が示すとおり北方系の生物であり、気候変動による分布域の変化が懸念される種のひとつでもあります。森林生態系の指標生物としても注目されています。
使い方・例文
夏の北海道や長野県の高原をハイキングしていると、トドマツ林の中から「ジー……」というエゾゼミの長い鳴き声が響き渡り、涼しい山の雰囲気を演出しています。
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