アーク雲とは?
あーくぐも
アーク雲とは、積乱雲の下降気流が地面に衝突して広がる際に形成される、弧状または棚状の特徴的な雲です。
アーク雲(arc cloud)は、英語で「棚雲(shelf cloud)」とも呼ばれ、積乱雲(雷雨雲)の前面に発達する弧を描いた低層の雲です。スーパーセルや強いスコールライン(雷雨帯)に伴って現れることが多く、その威圧的な外観から「嵐の前触れ」としてよく知られています。
形成メカニズムは以下の通りです。
- 積乱雲の内部で発生した冷たい下降気流(ダウンドラフト)が地面に到達し、水平方向に広がります。
- この冷気が前方の暖かく湿った空気と接触すると、前線のような境界(ガスト・フロント)が形成されます。
- 暖かい空気が冷気によって強制的に持ち上げられ、水蒸気が凝結して水平に伸びる弧状の雲が現れます。
アーク雲は通常、積乱雲本体の前端に張り出すように低く垂れ下がり、空が暗くなる中で劇的な外観を呈します。アーク雲の観測は竜巻や強風・突風・激しい雷雨の接近を示す視覚的なサインとなるため、気象観測者や防災の観点からも重要です。日本でも夏の午後に発達した積乱雲とともにまれに観察されます。
使い方・例文
夏の午後、遠くに黒い雲の塊が近づいてくるとともに地平線付近に水平に広がるアーク雲が見えたときは、まもなく強風や雷雨が到来するサインであるため、速やかに屋内へ避難することが推奨されます。
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