アルペジョーネとは?
あるぺじょーね
アルペジョーネとは、19世紀初頭にウィーンで考案された、ギターのフレットとチェロのような弓を組み合わせた幻の弦楽器です。
アルペジョーネは、1823年頃にウィーンの楽器製作者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーによって考案された弦楽器です。6本の弦を持ちギターと同様にフレット(音程の区切り)が棹に備わっている点と、弓(ボウ)を使って弦を擦って演奏するという、チェロやヴィオラに近い奏法を組み合わせた、非常に珍しい特徴を持ちます。調弦もギターと同じE-A-D-G-B-Eで行われることが多かったとされています。
アルペジョーネはその独特の音色ゆえに一部の演奏家に愛されましたが、演奏の難しさや普及の課題から、ほどなくして姿を消してしまいました。現代においてほぼ忘れられた楽器といえますが、フランツ・シューベルトが1824年に作曲した「アルペジョーネ・ソナタ(イ短調)」によってその名が後世に伝えられています。
このソナタは現在、チェロやヴィオラ、コントラバスなどさまざまな楽器に編曲されて演奏されており、チェロ版が特に広く知られています。シューベルトの豊かな旋律性と和声が凝縮された名作として、今日も多くの演奏家に愛され続けています。
アルペジョーネ自体の現存品は非常に少なく、博物館での展示や復元楽器による演奏が稀に行われる程度です。
使い方・例文
コンサートのプログラムで「シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ(チェロとピアノ)」と記されている場合、この幻の楽器のために書かれた曲を現代楽器で演奏していることになります。
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