アラベスクとは?
あらべすく
アラベスクとは、植物や幾何学的なモチーフを組み合わせてリズミカルに繰り返すイスラム美術を起源とする装飾様式のことです。
アラベスクとは、アラビア語でアラブ風を意味する語に由来する装飾様式で、植物の蔓や葉、花を抽象化した文様を幾何学的に組み合わせ、連続して繰り返すデザインのことを指します。イスラム美術の代表的な装飾技法として中東からヨーロッパに広まりました。
アラベスクが発展した背景には、イスラム教の教義があります。偶像崇拝を禁じるイスラム文化では人物や動物の具体的な描写が避けられる傾向があり、その代わりに植物・幾何学・アラビア書道を組み合わせた抽象的な文様が高度に発展しました。モスクのタイルや建築装飾、写本の挿絵、金属工芸など多様な分野に応用されています。
アラベスクの特徴として次の点が挙げられます。
- 植物の蔓が無限に絡み合う連続文様
- 幾何学的な対称性と複雑な重なりの共存
- 神の無限性や創造の循環を象徴するとも解釈される
- ルネサンス期のヨーロッパにも影響を与えた
バレエ用語としての「アラベスク」は片足で立ち、もう一方の足を後方に伸ばすポーズを指しますが、これは装飾様式の複雑な曲線美から着想を得た名称です。芸術・建築・ファッションなど幅広い分野でアラベスクの文様は現代でも愛用されています。
使い方・例文
「モスクの壁面にはアラベスクの幾何学文様が隙間なく描かれており、その精緻さに圧倒された」などと使われます。インテリアやテキスタイルのデザインでもアラベスク調の文様が人気です。
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