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アラゴナイトとは?

あらごないと

アラゴナイトとは、炭酸カルシウム(CaCO₃)の同質異像の一つで、真珠や貝殻の主成分としても知られる鉱物です。

アラゴナイト(霰石)は、炭酸カルシウム(CaCO₃)を組成とする鉱物で、方解石カルサイト)と同じ化学組成を持ちながら結晶構造が異なる「同質異像(多形)」の関係にあります。斜方晶系に属し、方解石より密度が高く、常温・常圧では準安定相であるため、長時間が経過すると方解石に変化する傾向があります。

アラゴナイトは自然界で様々な形態で産出されます。

  • 真珠・貝殻:二枚貝や腹足類の外套膜が分泌するアラゴナイトが真珠層を形成
  • 珊瑚:造礁珊瑚の骨格はアラゴナイトが主成分
  • 鍾乳石・石筍:洞窟内で地下水から沈殿して形成
  • ケイ化木:木材が炭酸カルシウムで置換された化石にも含まれる

鉱物標本としては、スペインのアラゴン地方(命名の由来)をはじめ、モロッコ、チェコ、ナミビアなどで美しい結晶が産出されます。モース硬度は3.5〜4で方解石と同程度、比重は2.93〜2.95と方解石(2.71)より重いことが識別の目安になります。

産業的には、真珠養殖における核形成のメカニズム研究や、海洋酸性化が珊瑚礁に与える影響を評価する上で重要な鉱物として注目されています。

使い方・例文

真珠のあの独特の輝き(オリエント光沢)は、貝が分泌したアラゴナイトの薄層が重なり合うことで光が干渉・回折するために生まれる現象であり、アラゴナイトが持つ精妙な結晶構造の産物です。

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