アシナガバチ属とは?
あしながばちぞく
アシナガバチ属とは、細長い脚と特徴的なくびれた胴体を持つハチの仲間で、世界各地に広く分布し、害虫を捕食する益虫としての側面も持ちます。
アシナガバチ属(Polistes)は、ハチ目スズメバチ科に属するハチの一グループです。「アシナガ」という名は、飛ぶときに後ろ脚を長く垂らす独特の姿に由来しています。
スズメバチに近い仲間ですが、体格は一般にスズメバチより細く小さく、腹部がくびれたスリムな体型が特徴です。世界に300種以上が知られており、日本にはセグロアシナガバチ・キアシナガバチ・フタモンアシナガバチなど複数の種が生息しています。
生態面での主な特徴は以下のとおりです。
- 女王バチが春に単独で巣作りを始め、働きバチが生まれると社会的なコロニーを形成する
- 巣はオープンセル型の紙質で、六角形の巣穴が1層に並ぶ(スズメバチのような外皮がない)
- 幼虫の餌として毛虫やイモムシなどの農業害虫を捕食する益虫的な役割がある
- 冬になるとコロニーは消滅し、新女王のみが越冬する
毒針を持ち刺すことがあるため注意が必要ですが、スズメバチほど攻撃的ではなく、巣に近づいたり刺激を与えない限り積極的に人を攻撃することは少ないとされています。農園や家庭菜園周辺での害虫駆除に貢献する存在として評価されています。
使い方・例文
庭の軒下に傘状の小さな巣を見つけて長い脚を持つハチが飛び交っていたら、それはアシナガバチ属の巣である可能性が高く、そっと観察するだけなら通常は危険ではありません。
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