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アゴヒゲアザラシとは?

あごひげあざらし

アゴヒゲアザラシとは、北極海中心に分布する大型のアザラシで、顎周辺に長い白いヒゲを持つことが名前の由来です。

アゴヒゲアザラシ(顎鬚海豹、学名:Erignathus barbatus)は、ゴマフアザラシ科に属するアザラシの一種で、北極海ベーリング海オホーツク海などの寒冷海域に広く分布しています。英名は「Bearded seal(あごひげのアザラシ)」で、学名のbarbatusもラテン語で「ひげを持つ」を意味します。

最大の外見的特徴は、その名の通り口吻(マズル)周辺に密生する長くて白い硬いひげ(感覚毛)です。このひげは海底の砂や泥の中に潜む甲殻類・貝類・魚などの餌を探知するための感覚器官として機能しています。体長は成体で約2〜2.5メートル、体重は200〜300キログラムに達し、北極圏に生息するアザラシの中では比較的大型の部類に入ります。

繁殖は春から初夏にかけて流氷上で行われます。オスは繁殖期に独特の複雑なさえずりのような鳴き声を水中で発し、メスへの求愛に使います。この鳴き声は数十キロメートル先まで届くとされ、生態研究でも注目されています。

北極圏の先住民族(イヌイットなど)にとっては古来より重要な食料・衣料・道具の材料源であり、文化的にも重要な存在です。現在は国際的な保護の対象となっており、商業目的の狩猟は多くの地域で制限されています。気候変動による海氷減少が生息環境に与える影響も懸念されています。

使い方・例文

北極圏の生態系や気候変動の文脈で「海氷の減少がアゴヒゲアザラシの繁殖場を縮小させている」という形で言及されることが多い。また水族館のアザラシ展示でアゴヒゲアザラシが紹介される場合もある。

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