黒雲母とは?
くろうんも
黒雲母とは、鉄やマグネシウムを多く含む黒色〜暗褐色の雲母鉱物で、花崗岩などに広く見られる造岩鉱物です。
黒雲母(くろうんも、英:biotite)は、カリウム・マグネシウム・鉄・アルミニウムなどを含む含水ケイ酸塩鉱物で、雲母グループの一種です。黒色〜暗褐色の光沢ある薄いシート状の結晶が特徴で、完全な一方向への劈開(へきかい)を持ち、薄い層状に剥がれやすい性質があります。
黒雲母は花崗岩・片麻岩・変成岩などに広く産出する主要な造岩鉱物で、石英・長石とともに花崗岩の三大構成鉱物の一つとして知られています。モース硬度は2.5〜3程度と比較的柔らかく、指で剥がせるほどです。
黒雲母の重要な特性として放射性元素(カリウム40)を含むことが挙げられます。これを利用したK-Ar年代測定法や Ar-Ar年代測定法は、岩石が冷却・固化した年代を測定する地質学的手法として広く使われており、地球や月の岩石の年代決定に活用されています。
風化に対してはやや弱く、地表付近では酸化や加水分解によって粘土鉱物(緑泥石・バーミキュライトなど)に変化します。バーミキュライトは農業用の土壌改良材として知られており、黒雲母の風化産物でもあります。白色〜無色の雲母(白雲母)とともに「雲母」の代表的な種類として、中学・高校の理科でも学ぶ鉱物です。
使い方・例文
「花崗岩の断面に見える黒くてキラキラした部分が黒雲母です」「岩石の年代測定には黒雲母に含まれる放射性カリウムが利用されます」のように、岩石鉱物を説明する場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: