麻黄とは?
まおう
麻黄とは、東洋医学で用いられる生薬のひとつで、マオウ属植物の茎を乾燥させたものであり、気管支拡張や発汗作用を持つことで知られます。
麻黄(まおう、マオウ)は、マオウ科(Ephedraceae)マオウ属(Ephedra)の植物の地上茎を乾燥させた生薬です。中国・中央アジア・モンゴルなどの乾燥地帯に自生し、漢方薬・生薬として数千年の使用歴史を持ちます。
麻黄の主要な有効成分はエフェドリン(ephedrine)およびその異性体であるプソイドエフェドリンです。これらはアドレナリン受容体に作用し、以下のような薬理効果をもたらします。
- 気管支を拡張し、喘息・咳・呼吸困難を緩和する
- 発汗を促して体表の熱邪を発散させる(解表作用)
- 鼻粘膜の充血を収縮させ、鼻づまりを改善する
- 心拍数増加・血圧上昇などの交感神経様作用
漢方医学においては「辛温解表薬」に分類され、麻黄湯・葛根湯・小青竜湯・麻杏甘石湯など多くの漢方処方に配合されています。特に風邪の初期で悪寒・発熱・無汗を伴う場面での使用が基本とされます。
一方、エフェドリンは覚醒剤原料にも相当するため、日本では麻黄から抽出・精製してエフェドリンを取り出すことは薬事法上規制されています。また高血圧・心疾患・排尿障害のある方への使用には注意が必要であり、自己判断での使用は避けることが推奨されます。
使い方・例文
風邪の初期症状に処方される「葛根湯」や「麻黄湯」には麻黄が含まれており、漢方薬局や漢方外来の処方場面で登場します。
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