高野切とは?
こうやぎれ
高野切とは、平安時代中期に書かれた『古今和歌集』の写本の断簡で、日本の仮名書道の最高傑作の一つとして知られています。
高野切(こうやぎれ)とは、平安時代中期(11世紀頃)に書写されたとされる『古今和歌集』の写本の断簡(だんかん)です。かつて高野山に伝来したことからこの名が付きました。現在は複数の断簡が各地の美術館や個人コレクションに分散して所蔵されています。
高野切は書風の違いから大きく三種類に分類されます。
- 第一種:のびやかで優雅な書風。紀貫之の書とも伝えられるが確証はない
- 第二種:第一種に比べやや小さく、静かで品のある書風
- 第三種:躍動感のある大胆な書風で、線の変化が豊か
高野切の書の特徴は、仮名(平仮名)の美しさの極致を示している点にあります。文字の大小・墨の濃淡・字間の変化が絶妙に組み合わさり、和歌の情感と一体となった表現を生み出しています。料紙(りょうし)の装飾も美しく、平安貴族の美意識が凝縮されています。
書道の学習においては、高野切は「かな書道」の基本中の基本として位置づけられており、現代のかな書道家のほぼすべてが高野切を手本として臨書します。日本独自の書道文化「かな書道」の礎となった名品として、国内外で高く評価されています。
使い方・例文
かな書道を学ぶ人が「高野切の第一種を臨書する」と言う場合、平安時代の『古今和歌集』写本を手本に優雅な平仮名の書法を練習していることを指します。
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