本文へスキップ

骨盤骨折とは?

こつばんこっせつ

骨盤骨折とは、骨盤を構成する腸骨・恥骨・坐骨・仙骨などが骨折した状態で、交通事故など高エネルギー外傷で多く起こります。

骨盤骨折は、骨盤輪(腸骨・恥骨坐骨・仙骨・尾骨からなるリング状の骨格)のいずれかに骨折が生じた状態です。骨盤は体幹と下肢をつなぐ重要な構造であり、大きな血管・神経・臓器が隣接しているため、重篤な合併症を引き起こすことがあります。

骨盤骨折は受傷機転によって大きく二分されます。

  • 高エネルギー外傷型:交通事故、高所転落など強い外力で生じ、骨盤輪の安定性が失われる不安定型骨折になることが多い。
  • 低エネルギー型:高齢者の転倒や疲労骨折(ランナーなどのスポーツ障害)で起こり、比較的安定した骨折が多い。

最も危険な合併症は大量出血です。骨盤内には大きな静脈叢や動脈が走っており、不安定型骨折では数リットルの出血が体内で起こることがあります。そのほか、膀胱・尿道・腸管の損傷、坐骨神経や腰仙骨神経叢の麻痺なども問題となります。

治療は骨折型と全身状態によって決まります。安定型は保存療法(安静・鎮痛)が基本ですが、不安定型では緊急の出血コントロール(骨盤外固定器・動脈塞栓術)を行ったうえで、後日骨接合術(プレートやスクリューによる内固定)が行われます。

使い方・例文

交通事故で強い衝撃を受けた患者が骨盤の強い痛みと循環不全を呈した場合、骨盤骨折による大量内出血が疑われ、緊急対応が必要になります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語