防風とは?
ぼうふう
防風とは、セリ科の多年草で、日本料理では若葉が春の山菜として食され、また漢方薬の生薬としても利用されます。
防風(ぼうふう)は、セリ科に属する多年草で、学名をSaposhnikovia divaricataといいます。海岸の砂地や草原に自生することが多く、名前の由来は「風邪を防ぐ」という薬効から来ているとされます。
食材としての防風は、主に早春に芽吹く若い葉茎を山菜として利用します。独特の清涼感ある香りを持ち、刺身のつまや天ぷら、お浸し、汁物のあしらいなどに用いられます。料亭や懐石料理では春の野趣を演出する食材として珍重されます。
一方、漢方医学においては根を乾燥させたものを「防風」と呼び、重要な生薬のひとつです。主な薬効として以下が知られています。
- 発汗・解表:体表の邪気を散らし、風邪の初期症状に用いる
- 去風湿:関節痛・神経痛の緩和
- 止痒:皮膚のかゆみを抑える
葛根湯や防風通聖散など多くの漢方処方に配合されており、日本薬局方にも収載されています。食材と生薬の両面で活用される防風は、日本の食文化と伝統医学双方に深く根ざした素材といえます。
使い方・例文
春の懐石料理では防風の若葉が刺身のあしらいとして添えられ、清涼な香りが魚の旨みを引き立てます。薬局では漢方製剤の原料として防風の乾燥根が取り扱われています。
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