ボウフウとは?
ぼうふう
ボウフウとは、セリ科の多年草で、根を乾燥させた生薬として漢方薬に広く用いられる植物です。
ボウフウ(防風)は、セリ科ボウフウ属に分類される多年草で、中国・モンゴル・日本北部などの草原や丘陵地に自生します。学名はSaposhnikovia divaricataで、草丈は30〜80センチほどになり、夏に白い小花を散形花序に咲かせます。
漢方医学では根を乾燥させたものを「防風」と呼び、重要な生薬のひとつとして扱います。その名のとおり「風邪(ふうじゃ)を防ぐ」という意味があり、主に発汗・解熱・鎮痛・鎮痙などの効能が期待されます。風寒の邪による頭痛・発熱・関節痛・皮膚のかゆみなどに対して処方されることが多く、次のような漢方方剤に配合されます。
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):肥満・高血圧・便秘などに
- 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん):風邪の初期症状に
- 消風散(しょうふうさん):皮膚のかゆみや湿疹に
日本では主に中国産・モンゴル産のものが輸入されており、国内でも北海道などで栽培が試みられています。現代の研究では、ポリアセチレン化合物やクロモン類が含まれており、抗炎症・免疫調整作用が報告されています。漢方の基礎薬として、現代の医療現場でも広く使われている植物です。
使い方・例文
「防風通聖散」という市販の漢方薬の名前に含まれており、ドラッグストアで目にする機会があります。皮膚科でじんましんや湿疹の治療に「消風散」を処方された際にもボウフウが配合されています。
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