重複受精とは?
じゅうふくじゅせい
重複受精とは、被子植物特有の受精様式で、一方の精細胞が卵細胞と、もう一方が中央細胞と受精する二重の受精過程です。
重複受精(じゅうふくじゅせい、英: Double fertilization)は、被子植物(花を咲かせる植物)に特有の生殖現象で、花粉管を通じて運ばれた二つの精細胞が胚のうの中でそれぞれ異なる細胞と受精します。
具体的なしくみは次のとおりです。花粉が柱頭に付着すると花粉管が伸長し、二つの精細胞を胚のうへと届けます。第一の受精では精細胞(n)が卵細胞(n)と融合して受精卵(2n)を形成し、これがやがて胚(植物体本体)に発達します。第二の受精では別の精細胞(n)が中央細胞の極核(n+n=2n)と融合して胚乳核(3n)を形成し、これが胚乳(種子の栄養貯蔵組織)となります。
胚乳は発芽時に胚が利用する栄養を蓄えており、コムギやトウモロコシなど多くの穀物では種子の大部分を占めます。胚乳が3倍体(3n)であるのは重複受精の結果であり、必要なときだけ胚乳が形成されるという効率的なしくみといえます。
重複受精は被子植物のみにみられる特徴であり、裸子植物(マツ・スギなど)には起こりません。この点は被子植物の進化的独自性を示す重要な形質の一つです。
使い方・例文
高校生物の「植物の生殖」単元で必ず登場します。「胚乳が3nになる理由は?」という問いに答えるために重複受精のしくみを説明します。
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