花粉管とは?
かふんかん
花粉管とは、植物の花粉が発芽する際に伸びる細長い管で、精細胞を胚珠まで運ぶ受精のための通路です。
花粉管(かふんかん)とは、種子植物において花粉が柱頭(めしべの先端)に付着して発芽する際に形成される、細長いチューブ状の構造のことです。雄の生殖細胞(精細胞)を雌の生殖器官(胚珠)まで安全に届ける「受精のための通路」として機能します。
花粉が柱頭に付着すると、花粉粒の外壁(花粉壁)に開口部があり、そこから花粉管が伸び始めます。花粉管は花柱の組織の中を進み、子房内の胚珠へと到達します。この過程で花粉管の内部では花粉管核が先端の成長を誘導し、2つの精細胞が後方から運ばれます。
胚珠に到達した花粉管は珠孔(しゅこう)と呼ばれる小孔から内部に入り込み、精細胞を放出します。被子植物では2つの精細胞のうち一方が卵細胞と合体して受精卵(胚)となり、もう一方が中央細胞と合体して胚乳の核となる重複受精が行われます。
花粉管の伸長速度や距離は植物種によって大きく異なり、トウモロコシでは1日で数十センチメートルに達することもあります。花粉管の伸長は植物ホルモンや化学物質による誘引(走化性)によって方向付けられており、現代植物科学の重要な研究対象の一つです。
使い方・例文
アサガオやチューリップの人工授粉実験では、柱頭に花粉を付けた後、内部で花粉管が伸びて受精が起こる過程を顕微鏡で観察することができます。
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