通貨危機とは?
つうかきき
通貨危機とは、一国の通貨が急激に価値を失い、外国為替相場や国際収支が深刻な混乱に陥る経済的事態のことです。
通貨危機とは、ある国の通貨に対する信頼が急速に失われ、為替レートが急落するとともに外貨準備が枯渇し、国際的な資金調達が困難になる経済的危機状態を指します。
通貨危機が発生する主なメカニズムには次のようなものがあります。
- 固定相場制を維持しようとする中央銀行への投機的攻撃(1992年のポンド危機など)
- 経常収支の赤字拡大や過剰な対外債務による信頼低下
- 国内の財政悪化や金融システムの脆弱性が引き金となる資本逃避
- 他国の危機が波及するコンテイジョン(伝染)効果
歴史的な代表例として、1994〜95年のメキシコ通貨危機(テキーラ危機)、1997〜98年のアジア通貨危機があります。アジア通貨危機ではタイバーツの急落を発端に韓国・インドネシアなど複数国に波及し、IMFによる緊急融資と厳しい構造改革条件が課されました。
通貨危機はインフレの急騰、失業率の上昇、企業倒産の連鎖など実体経済に深刻なダメージを与えます。国際通貨基金(IMF)や主要国による支援パッケージが発動されることが多く、その後の経済政策の転換点になることも少なくありません。
使い方・例文
「1997年のアジア通貨危機では、タイバーツの急落が周辺国にも波及し、多くの国がIMFの支援を受けながら厳しい緊縮策を余儀なくされた。」
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