貿易風とは?
ぼうえきふう
貿易風とは、赤道付近の低緯度地帯で一年を通じて安定して吹く東風のことで、大気大循環の基本要素のひとつです。
貿易風(ぼうえきふう)とは、赤道をはさんだ南北両半球の亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯に向かって安定して吹く東寄りの風のことです。英語では「trade wind(トレードウィンド)」と呼ばれ、かつて帆船時代の商船がこの風を利用して安定した航路を取ったことが名前の由来とされています。
貿易風が生まれる仕組みは、地球の大気大循環と地球の自転(コリオリ力)によって説明されます。赤道付近では太陽からの日射量が多く、暖まった空気が上昇して低気圧帯を形成します。その空気は上空で南北に広がり、緯度20〜30度付近で下降して高気圧帯(亜熱帯高圧帯)を作ります。この高気圧帯から赤道低圧帯へ空気が流れ込む際、コリオリ力の影響で北半球では北東風、南半球では南東風になります。これが貿易風です。
貿易風は気候・海洋・生態系に大きな影響を与えます。
- 太平洋・大西洋の表層海流を西向きに押し流す(海洋循環の駆動力)
- エルニーニョ現象は貿易風の弱化と深く関係している
- 島嶼部では山の東斜面に雨をもたらし、西斜面を乾燥させる
- 熱帯の気候パターンを安定させる役割を担う
安定した風向きは農業・漁業にも影響し、熱帯地域の生活・文化とも密接につながっています。
使い方・例文
ハワイ諸島では、北東から吹く貿易風が山の東側に雨をもたらすため、島の東側は緑豊かなジャングルになり、西側は乾燥した観光向けのビーチが広がる地形が生まれています。
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