触角銀河とは?
しょっかくぎんが
触角銀河とは、からす座にある二つの銀河が衝突・合体しつつある天体で、長く伸びた尾が昆虫の触角に似ることからその名がついています。
触角銀河(英語:Antennae Galaxies)は、からす座に位置するNGC 4038とNGC 4039の二つの銀河が衝突・合体しつつある天体です。それぞれの銀河から引き伸ばされたガスと恒星の尾が長く伸び、まるで昆虫の触角のように見えることからこの名称がつけられました。地球からの距離は約4500万光年です。
触角銀河は銀河合体の「典型例」として天文学的に非常に重要な研究対象です。二つの銀河は数億年前から相互作用を始め、現在も活発な衝突の過程にあります。銀河同士が衝突すると、個々の恒星同士がぶつかることはほとんどありませんが、ガス雲同士の衝突によって激しい衝撃波が生じ、爆発的な星形成(スターバースト)が引き起こされます。
触角銀河で観測される主な現象は以下のとおりです。
- 超高光度赤外線銀河(ULIRG)としての高い赤外線輝度
- 数十億年後には最終的に一つの楕円銀河に合体すると予測されている
- ハッブル宇宙望遠鏡の画像で若い青い星団が多数確認されている
- X線観測でも高温ガスの広がりが捉えられている
天の川銀河もアンドロメダ銀河と約40億年後に衝突・合体すると予測されており、触角銀河はその未来の姿を示す参考例として注目されています。
使い方・例文
天文雑誌や天体写真集では、二つの銀河から細長い尾が伸びた特徴的な形状の画像として登場することが多く、銀河衝突の代表的な視覚例として紹介されます。
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