補中益気湯とは?
ほちゅうえっきとう
補中益気湯とは、胃腸の働きを高めて体全体の気力を回復させる代表的な漢方処方です。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、中国・金元時代の医師である李東垣が創製したとされる漢方処方で、日本でも広く用いられている代表的な補剤のひとつです。「補中」は消化器(中焦)を補うこと、「益気」は気を増やすことを意味し、名称がそのまま処方の目的を表しています。
主な構成生薬は黄耆(おうぎ)、人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)、甘草(かんぞう)、当帰(とうき)、陳皮(ちんぴ)、升麻(しょうま)、柴胡(さいこ)などで、これらが協調して消化吸収機能を高め、全身の倦怠感や体力低下を改善する働きを持ちます。
現代医学の視点でも、補中益気湯には免疫機能の調整・抗疲労・食欲増進などの効果が研究されており、がん治療中の体力維持や術後の回復支援、慢性疲労、食欲不振、夏バテなどに応用されています。特に以下のような状態の方に適するとされています。
- 体力が著しく低下しており疲れやすい
- 食欲がなく胃腸が弱い
- 病後や手術後の体力回復を図りたい
- 低血圧傾向で立ちくらみがある
一般的に長期服用にも比較的安全とされていますが、副作用として消化器症状や間質性肺炎などが報告されており、服用の際は医師・薬剤師への相談が重要です。
使い方・例文
夏バテで食欲が落ちた際や、大病・手術後の体力回復期に補中益気湯が処方されることがあります。また、慢性的な倦怠感や胃腸虚弱に悩む方が漢方薬局で相談すると勧められることも多い処方です。
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