裏打ちとは?
うらうち
裏打ちとは、書画や染織品などの作品の裏側に和紙や布を貼り付けて補強・整形する技法です。
裏打ち(うらうち)とは、書や絵画、染織品などの作品の裏面に薄い和紙や布を糊で貼り合わせ、作品を補強・安定させる技法です。主に表具(掛け軸・屏風・額装など)の製作工程で用いられ、「裏打ち師」や「表具師」と呼ばれる職人が担います。
裏打ちの目的は大きく三つあります。
- 補強:薄く繊細な紙や絹に腰を持たせ、破れや変形を防ぐ
- 整形:しわや歪みを取り除き、平らで均一な状態に整える
- 保護:外的ダメージから作品を守り、長期保存を助ける
使用する裏打ち紙には「ましこ紙」「美濃紙」「宇陀紙」などの和紙が多く用いられ、糊には水溶性で除去しやすい「でんぷん糊(小麦澱粉糊)」が一般的です。これは将来の修復・再裏打ちを考慮したもので、文化財保存の観点からも可逆性が重視されます。
裏打ちの工程には「本裏打ち」「増裏打ち」などの段階があり、掛け軸の場合は複数回重ねることで所定の厚みと強度を得ます。現代では和紙だけでなく合成繊維や樹脂系素材を用いた裏打ちも開発されており、文化財修復の現場でも活用されています。書道や日本画を始めた人が作品を額装・掛け軸化するための重要な工程として、今も広く行われています。
使い方・例文
書道教室で描いた作品を掛け軸に仕立てる際や、美術館での文化財修復の解説で「作品の裏に紙を貼って補強する作業」として説明される場面で登場します。
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