蝋型鋳造とは?
ろうがたちゅうぞう
蝋型鋳造とは、ロウで作った原型を鋳型に焼き固めて金属を流し込む、古代から続く精密鋳造技法です。
蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)は、ロウ(蜜蝋やパラフィンなど)で原型を成形し、それを耐火材で覆って加熱することでロウを溶かし出し、できた空洞に溶融金属を流し込む鋳造技法です。英語では「lost-wax casting(ロストワックス鋳造)」とも呼ばれ、世界各地で古代から独立して発展しました。
製造工程は大きく次のように分かれます。
- ロウで精密な原型を造形する
- 原型を耐火性のスラリーやセラミックで何層にも被覆する
- 加熱してロウを溶かし出し、中空の鋳型を得る
- 溶融した金属(青銅・金・銀・白金など)を注入し冷却する
- 鋳型を壊して取り出し、仕上げ加工を施す
この技法の最大の特徴は、複雑な形状や細部の彫刻を高精度で再現できる点にあります。古代インダス文明の踊る少女像や西アフリカのベナン王国の青銅像、古代ギリシャの精緻な金属細工など、歴史的な芸術品の多くが蝋型鋳造で制作されています。現代では航空機部品や医療用インプラントなど産業分野にも応用されており、芸術と工業の両面で重要な役割を担っています。
使い方・例文
彫刻家が粘土で制作した人物像をシリコン型で複製し、そこに蜜蝋を流し込んで蝋型を作り、蝋型鋳造によってブロンズ像として完成させる工程は、現代の美術制作でも広く行われています。
この用語をシェア
最終更新: