薄筋とは?
はっきん
薄筋とは、大腿内側(内ももの内側縁)を走る細長い筋肉で、股関節の内転と膝関節の屈曲に関わります。
薄筋(はっきん)は、大腿(太もも)の最も内側を縦に走る細長い筋肉です。英語では「gracilis(グラシリス)」といい、「細い・優美な」という意味のラテン語に由来します。内転筋群のひとつに分類されます。
薄筋は恥骨の下縁から起始し、膝関節の内側をまわって脛骨の上端内側(鵞足部)に停止します。その走行から以下の動きに関与します。
- 股関節の内転(脚を内側に閉じる動き)
- 膝関節の屈曲(膝を曲げる動き)
- 膝関節の内旋(膝を曲げた状態でのわずかな内向きの回旋)
薄筋は筋力的にはさほど大きな力を発揮しないため、切除しても日常生活に大きな支障が生じにくいとされています。この特性を活かし、外科領域では筋弁(きんべん)移植の材料として薄筋が用いられることがあります。具体的には、肛門括約筋の再建手術(グラシリス筋移植術)や心筋の補強(心筋形成術)、顔面神経麻痺の再建などで利用されます。
スポーツ医学では内転筋群のひとつとして、鼠蹊部(そけいぶ)痛や内ももの肉離れの評価に関わります。また、ストレッチや体幹トレーニングの解説でも内転筋群のひとつとして言及されます。
使い方・例文
ヨガや股関節ストレッチで「内転筋を伸ばす」エクササイズをするとき、薄筋も含む内転筋群が対象となります。外科領域では筋弁移植の供給部位として「薄筋移植」という形で登場します。
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