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荻の声とは?

おぎのこえ

荻の声とは、秋風が荻の葉をそよがせるときに生じるかすかな音のことで、秋の寂しさや風情を表す詩歌の言葉です。

荻の声(おぎのこえ)とは、荻(おぎ)という植物の葉が秋風に揺れて立てるかすかな音のことを指します。「声」という言葉を植物の音に用いることで、秋の風景に生命感と深い情趣を与えた表現です。

荻はイネ科の多年草で、河原や湿地に群生し、細長い葉がさわさわと風に揺れます。夏の終わりから秋にかけて穂が出て、その葉が秋風にそよぐ音は古来より日本の詩歌において秋の象徴として詠まれてきました。

和歌の世界では「荻の声」は秋の夜や夕暮れの情景と結びつき、静寂の中にかすかな音が響く侘しさ・もの悲しさを表現するものとして定着しています。藤原俊成をはじめとする平安・鎌倉時代の歌人たちも好んで詠んだ表現で、秋の七草の一つである荻の存在感を高めてきました。

俳句・連歌でも秋の情景を描く際に用いられ、聴覚を通して季節感を伝える技法の好例とされます。現代語では直接使われることは少ないものの、古典文学・詩歌の解説や秋の情趣を叙情的に描く文章に登場します。

使い方・例文

古典和歌や文学の解説で「荻の声が秋の夜の寂しさを際立てている」のように、秋の情景描写の技法を説明する文脈で登場します。

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