背斜とは?
はいしゃ
背斜とは、地層が弓状に上に凸に曲がった地質構造のことで、石油・天然ガスが蓄積しやすいトラップ構造として重要です。
背斜(はいしゃ、anticline)とは、地層が水平方向の圧縮力を受けて弓状に上方へ向かって曲がった褶曲(しゅうきょく)構造のことです。地層の中央部が最も高くなるドーム状の形態をとります。これに対して下向きに凸に曲がった構造は「向斜(こうしゃ)」と呼ばれます。
背斜構造が形成される主なメカニズムは地殻の水平圧縮です。プレートの衝突や造山運動によって地層に強い横圧力が加わると、地層は硬さや厚さに応じてさまざまな形の褶曲を生じます。背斜はその代表的な形態の一つです。
地質学・資源開発の分野で背斜が特に重要視される理由は、石油・天然ガスの天然トラップ(集積構造)になりやすいからです。
- 石油やガスは水より軽く、多孔質の岩石(貯留岩)中を浮力で上方へ移動する
- 背斜の頂部は上に向かってアーチ状になっているため、ガスや石油が上へ逃げられずに蓄積する
- 上方を覆う不透水層(キャップロック)があればさらに封じ込めが確実になる
世界の主要油田の多くが背斜構造に関連しており、石油探査では地震波探査などで背斜構造の位置と規模を把握することが基本的な手法です。また山地や丘陵の地形と背斜が対応することもあり、地形学的にも注目される構造です。
使い方・例文
石油会社が地下資源を探す際、地震波探査のデータから背斜構造を見つけ出して試掘井を掘る手順は資源開発の基本です。地学の授業でも褶曲の例として必ず取り上げられます。
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