胃ろうとは?
いろう
口から食事が摂れない方のために、腹壁と胃に小さな穴を開けてチューブを通し、栄養を直接胃へ送り込む医療処置のことです。
胃ろう(PEG:経皮内視鏡的胃瘻造設術)とは、嚥下障害などにより口から十分な栄養を摂取できない患者に対して、腹壁と胃壁に小さな穴(瘻孔)を開け、専用のチューブ(胃ろうカテーテル)を留置して栄養剤を直接胃に注入する栄養管理の方法です。
胃ろうが選択される主な対象は以下のような状況にある患者です。
造設は内視鏡を用いて行われ、全身麻酔が不要で比較的侵襲が小さい処置です。鼻から胃まで管を入れる「経鼻胃管」と比べると、外見上目立ちにくく長期使用に適しているとされます。
一方で、胃ろうをめぐっては倫理的な議論もあります。特に終末期の高齢者に対して胃ろうを造設することが本人の意思や生活の質(QOL)に沿っているかどうかが問われるケースも多く、医療者・家族・本人(または代理人)が十分に話し合うことの重要性が強調されています。胃ろうの管理には定期的なカテーテル交換と清潔保持が必要で、在宅医療・訪問看護との連携が不可欠です。
使い方・例文
脳卒中の後遺症で食べ物を飲み込む力を失った患者に対して、入院中に内視鏡で胃ろうを造設し、退院後は訪問看護師が管理しながら在宅で栄養管理を続けるのが典型的な胃ろうの活用場面です。
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