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耳下腺とは?

じかせん

耳下腺とは、耳の前下方に位置する唾液腺の中で最も大きい腺組織で、食事中に多量の唾液を分泌する役割を持ちます。

耳下腺(じかせん)は、三大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)の一つで、最も大きい唾液腺です。左右に一対あり、耳の前方から下方にかけて頬骨弓の下部に位置しています。成人の耳下腺は重さが片側あたり約15〜30グラムほどで、顔面神経がこの腺の中を通り抜ける点が解剖学的な特徴です。

耳下腺から分泌される唾液は漿液性(さらりとした水様性)が主体で、アミラーゼを豊富に含んでいます。アミラーゼはデンプンを分解する消化酵素であり、食事の際の消化を口腔内で開始する重要な役割を担います。耳下腺の導管(ステノン管)は頬の内側粘膜(上の第2大臼歯の高さあたり)に開口しています。

耳下腺に関連する主な疾患として、以下が挙げられます。

  • 流行性耳下腺炎(おたふく風邪):ムンプスウイルスによる感染症で、耳下腺が腫れ、顔がふくらむ特徴的な外観になる
  • 耳下腺腫瘍:良性の多形腺腫や悪性腫瘍が発生することがある
  • 唾石症:導管に石(唾石)が詰まり、食事時の痛みや腫れを引き起こす

顔面神経が耳下腺内を走行するため、耳下腺の手術では顔面神経麻痺に細心の注意が必要です。また血液検査でのアミラーゼ上昇は耳下腺や膵臓の異常を示すサインとして用いられます。

使い方・例文

「子どもが高熱を出して耳の下が腫れているので耳下腺炎(おたふく風邪)の疑いで受診した」というように、感染症・耳鼻咽喉科の文脈でよく登場します。

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