翻刻とは?
ほんこく
翻刻とは、古文書・写本・版本などの原文を、現代の活字や文字に忠実に書き起こす作業のことです。
翻刻(ほんこく)とは、古文書・写本・版本(はんぽん)など、手書きや木版で記された歴史的文書の文字を、現代の活字や印刷文字に忠実に書き起こすことです。単に活字化するだけでなく、原文の表記をできる限り正確に再現することを目的としており、国文学・歴史学・書誌学などの研究において基礎的な作業として位置づけられています。
翻刻が必要とされる理由は主に2点あります。第一に、崩し字(草書体・変体仮名など)で書かれた古文書は専門的な訓練なしには判読が困難であるため、活字化することで広く研究・利用できるようになります。第二に、原文書の保存を図りながら内容を普及させることができます。
翻刻の作業上の原則は以下の通りです。
- 原文の文字・表記を忠実に再現し、勝手な改変・誤字訂正を行わない
- 判読不能な文字は「□」などで示す
- 変体仮名は対応する現代仮名で転写する(注記を添えることが多い)
- 行の区切り・改行も原文に準じて示す
翻刻は「現代語訳」とは異なり、意味の解釈ではなく文字の再現が目的である点が重要です。また、単に写しを作る作業ではなく、底本の選定、字形の同定、他本との校合(こうごう)などを伴う専門的な作業です。翻刻されたテキストは、その後の注釈・研究・データベース化の土台となります。
使い方・例文
江戸時代の古文書を研究するため、崩し字で書かれた原文を活字化する翻刻作業を行い、内容をデータベースに登録することで、専門外の研究者も資料を参照できるようにします。
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