活字とは?
かつじ
活字とは、印刷に用いる金属や樹脂製の文字ブロックのことで、活版印刷の基本単位であり、印刷・出版文化を支えてきた技術的基盤です。
活字(かつじ)とは、印刷に用いるために一字ずつ独立した形で作られた文字の型のことです。金属(鉛・アンチモン・スズの合金が一般的)や木、後には樹脂でも作られ、これを並べて版を組み、インクを塗って紙に転写する「活版印刷」の基本単位となります。
活字による印刷の歴史は15世紀にさかのぼります。ヨハネス・グーテンベルクがヨーロッパで金属活字と印刷機を組み合わせた活版印刷技術を実用化し(1450年代頃)、聖書の大量印刷を可能にしました。これにより書物の複製コストが大幅に下がり、知識と情報の普及が加速、宗教改革や近代科学の発展を促したとされています。
日本では江戸時代以前に木活字が用いられた時期もありましたが、漢字・仮名を含む文字数の多さから普及しにくく、木版印刷が長く主流でした。明治以降に西洋式の金属活字と活版印刷が本格的に導入され、近代出版産業の基盤となりました。
20世紀後半からはオフセット印刷・写真植字・デジタルDTPの普及により、物理的な活字を使う機会は激減しました。しかし「活字文化」「活字離れ」「活字メディア」という言葉が示すように、印刷された文字や書物一般を指す比喩的表現として今も広く用いられています。
使い方・例文
「活字離れが進む現代においても、紙の本には固有の価値がある」という文脈で、テレビや新聞の特集記事でよく使われます。
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