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知熱灸とは?

ちねつきゅう

知熱灸とは、皮膚の上に置いたもぐさが熱くなった瞬間に取り除くお灸で、患者自身の感覚で施術量を調節する繊細な技法です。

知熱灸(ちねつきゅう)とは、直接灸の一種で、小さく成形したもぐさを皮膚の上に置き、点火して「熱い」と感じた瞬間にすぐ取り除く施術法です。「知熱」という名称は「熱を知る(感じる)」ことに由来し、患者自身の知覚反応をサインとして活用する点が大きな特徴です。

通常の直接灸は皮膚を焦がすほどの熱を加えますが、知熱灸では灸痕(やけど跡)をほとんど残さず施術できるため、比較的安全に繰り返し行えます。施術の流れは次のとおりです。

  1. もぐさを小さく丸め、ツボの上に置く。
  2. 線香で点火し、熱が皮膚に伝わるのを待つ。
  3. 患者が「熱い」と告げた時点でもぐさを取り除く。
  4. 同じ部位に数壮(回数)繰り返すことが多い。

知熱灸は、患者の感覚を頼りにするため施術者には高い観察力と技術が求められます。慢性的な冷え・神経痛・消化器疾患・免疫力低下などへの応用が東洋医学の臨床で行われており、鍼灸師の養成課程でも学ぶ基本技法のひとつです。感覚が鈍い部位(糖尿病による末梢神経障害など)では過熱のリスクがあるため、注意深い判断が必要です。

使い方・例文

鍼灸の施術室で、冷えの強いツボに小さなもぐさを置き、患者が「熱い」と言ったらすぐに取り除く——という形で知熱灸が実施されます。

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