督脈とは?
とくみゃく
督脈とは、東洋医学における経絡の一つで、身体の背中の正中線を走り、全陽経を統括するとされる重要な気の通り道です。
督脈(とくみゃく)とは、中国伝統医学(中医学)や鍼灸学における経絡(けいらく)の体系の中で、奇経八脈(きけいはちみゃく)の一つに数えられる重要な経絡です。
督脈は会陰部(骨盤底)から始まり、背骨(脊柱)に沿って上行し、頭頂を越えて顔面の正中を下り、上唇の内側(歯茎と唇の境)に至るとされています。全身の背面正中を貫くことから「陽脈の海」とも呼ばれ、全身の陽経の気を統括・調整する機能を持つとされます。
督脈上には重要な経穴(ツボ)が多く存在します。
- 命門(めいもん):腰椎の間にあり、腎の陽気を補うとされる
- 大椎(だいつい):首の付け根にあり、熱を発散させ外邪を払うとされる
- 百会(ひゃくえ):頭頂部にあり、精神安定や頭痛・めまいに応用される
鍼灸治療では、督脈の気の流れを整えることで脊柱や脳に関わる症状(腰痛・頭痛・精神疲労など)への対処が試みられます。気功や太極拳においても「小周天」として督脈と任脈の気の循環が重視されています。
使い方・例文
鍼灸院で腰痛や頭痛の治療を受ける際に、背骨に沿ったツボ(命門・大椎など)に鍼を施す場合、それらは督脈上の経穴であることが多いです。
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