任脈とは?
にんみゃく
任脈とは、東洋医学における経絡のひとつで、体の正中線前面を頭部から会陰まで走り、陰経全体を統括するとされる重要な経絡です。
任脈(にんみゃく)とは、東洋医学・中医学における経絡(気の通り道)体系のうち、奇経八脈のひとつです。体の前面正中線(おへそ・胸骨・喉・唇・顔の中心)を通り、会陰部から口唇下方(承漿穴)まで上行するとされています。任脈には24のツボ(経穴)が属します。
「任」という字は「妊」に通じるとされ、妊娠・生殖・胎児の養育と深く関わる経絡とみなされています。中医学では任脈が「陰脈の海」と称され、手足の陰経(手三陰・足三陰)を総括して陰気を統率すると考えられています。任脈が充実していると生殖機能や体の前面・内臓の機能が安定し、不足すると月経不調・不妊・腹部の不調などが現れるとされます。
代表的な経穴(ツボ)には以下のものがあります。
- 関元(かんげん):へその下4cm付近、生殖・泌尿器系の要穴
- 中脘(ちゅうかん):胃の募穴、消化器系の調整
- 膻中(だんちゅう):心包の募穴、呼吸・気の調整
- 承漿(しょうしょう):あご先のくぼみ、口腔・顔面疾患
鍼灸治療では任脈上のツボへの施術が婦人科疾患・消化器疾患・呼吸器疾患などに広く用いられており、督脈と合わせて「経絡の二大幹線」として重視されています。
使い方・例文
鍼灸院で月経不調や冷え性の改善を目的とした施術を受ける際に、任脈上の関元や気海などのツボが選穴される場面で任脈という言葉が登場します。
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