胸骨とは?
きょうこつ
胸骨とは、胸の正中線上に位置する縦長の扁平骨で、肋骨と連結して胸郭を形成し、心臓や肺などの重要臓器を保護する役割を担っています。
胸骨(きょうこつ、Sternum)は、胸部の前面中央に位置する縦長の扁平骨です。成人の胸骨は上から「胸骨柄(きょうこつへい)」「胸骨体(きょうこつたい)」「剣状突起(けんじょうとっき)」の三つの部分からなり、全長はおよそ15〜20センチメートルです。
- 両側の肋骨と肋軟骨を介して連結し、かご状の胸郭を形成する
- 胸郭により心臓・肺・大血管を外部衝撃から保護する
- 胸骨柄は鎖骨と直接関節(胸鎖関節)を形成し、上肢帯を支持する
- 内部には赤色骨髄が含まれ、血球の産生(造血)に関わる
胸骨は医療の現場でも重要な役割を果たします。心肺蘇生法(CPR)では胸骨を垂直に圧迫することで心臓を間接的に押して血液を循環させます。また心臓手術では胸骨を正中切開(胸骨正中切開)して胸腔を開く方法が標準的に用いられます。骨髄検査では胸骨柄から骨髄液を採取することがあります(胸骨穿刺)。
発生学的には複数の軟骨が癒合して形成され、出生後も長期にわたって骨化が進みます。剣状突起は個人差が大きく、軟骨のまま残る場合もあります。
使い方・例文
CPR(心肺蘇生)の講習で「胸骨を5センチ程度圧迫する」と説明されます。心臓外科手術の解説や解剖学の授業でも必ず登場する骨の名称です。
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