着水回収とは?
ちゃくすいかいしゅう
着水回収とは、宇宙船やロケットの帰還カプセルが海や水面に着水し、船舶によって回収される方法です。
着水回収とは、宇宙ミッションから地球に帰還する宇宙船や回収カプセルが、陸上ではなく海洋や湖などの水面に着水し、待機していた船舶チームによって引き上げられる一連の回収作業を指します。
着水回収が採用される主な理由は、広大な水面が安全な着陸緩衝材として機能し、大気圏再突入後の速度を落とすパラシュート降下の着地点として陸上よりも広大な誤差許容範囲を確保できるためです。また、水面への衝撃は砂漠への着陸と比べて機体へのストレスが異なり、状況によって有利に働きます。
歴史的には、アメリカのマーキュリー計画やアポロ計画において大西洋・太平洋への着水回収が標準的な方法として確立されました。アポロ宇宙船は太平洋に着水し、航空母艦を中心とした回収艦隊がダイバーを派遣して乗員の救助と機体の引き上げを行いました。現代でもスペースXのクルードラゴン宇宙船がフロリダ沖やメキシコ湾に着水回収される方式を採用しています。
回収作業の主な手順は以下のとおりです。
- パラシュート降下中にレーダーや目視で位置を特定する
- ダイバーチームが水中で機体を固定・確認する
- 回収船のクレーンや網で機体を引き上げる
- 乗員の健康状態を確認し、機体をセキュアな状態にする
陸上着陸(ソユーズ方式など)と比較すると、海上には回収艦隊の事前展開コストがかかる一方、着水地点の選択肢が広がる利点があります。
使い方・例文
アポロ11号は月から帰還した際に太平洋に着水し、USS ホーネットを中心とした回収艦隊によって着水回収されました。現代でもスペースXのクルードラゴンが国際宇宙ステーションからの帰還時に同じ方式を用いています。
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