着地型探査車とは?
ちゃくちがたたんさしゃ
着地型探査車とは、惑星や衛星の表面に着陸した後、その場所に留まって科学観測を行う探査機の一形態です。
着地型探査車(Lander-type Rover、あるいは静止型着陸探査機)とは、惑星・衛星・小天体などの表面に着陸した後、移動機能を持たず(あるいは限定的な移動のみ行い)、着陸地点を拠点として観測・実験を行う宇宙探査機を指します。
移動型ローバー(Mars Roverなど)と区別して用いられる概念で、移動しない分、着陸地点の詳細な地質・大気・地下構造などを継続的・集中的に調べることができます。主な搭載機器には地震計、熱流量計、ガスクロマトグラフ、カメラ、気象センサーなどがあります。
代表的な事例としては次のようなものがあります。
- NASAのInSight(火星):地震計と熱流量プローブで火星内部構造を調査
- ソ連のベネラ計画(金星):高温高圧の金星表面で短時間のデータ収集に成功
- 中国の嫦娥4号着陸機:月の裏側に初めて着陸し、長期観測を実施
着地型探査車の利点は構造がシンプルで重量・コストを抑えやすい点にあります。一方で、着陸地点の地形や科学的価値に成果が左右されるため、着陸地点の選定が非常に重要です。月や火星以外の天体への将来ミッションでも活用が見込まれています。
使い方・例文
NASAのInSight着陸機は火星のエリシウム平原に着陸し、地震計を設置して火星の地震(マルスクエイク)を観測することで、惑星内部構造の解明に貢献しました。
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