百韻とは?
ひゃくいん
百韻(ひゃくいん)とは、連歌・俳諧において百句を続けて詠む形式で、連作の基本単位として広く行われた形式です。
百韻は連歌・俳諧における百句連作の形式です。五・七・五の長句と七・七の短句を交互につなぎ、合計百句を複数の参加者が協力して詠み継ぎます。
連歌が本格的に発展した室町時代には、百韻が標準的な形式として定着しました。会の冒頭に詠まれる発句(ほっく)から始まり、脇句・第三と続いて百句目の「挙句(あげく)」で締めくくられます。一座の参加者が役割を分担しながら詠み進めるため、協調と競争が入り交じる社交の場でもありました。
百韻は一度の会で詠み切ることもあれば、複数回に分けて行われることもありました。著名な例として、宗祇・肖柏・宗長による「水無瀬三吟百韻」(1488年)は連歌の傑作として名高く、現在も広く研究されています。
江戸時代に入ると俳諧でも百韻が行われましたが、次第に三十六句の歌仙(かせん)が主流となり、百韻の形式は簡略化されていきました。百韻の伝統は、後世の俳句連句文化の礎となっています。
使い方・例文
「連歌の会では百韻を一晩かけて詠み継ぎ、最後の挙句で一座の息があったと感じられた」のように、連歌・俳諧の会の場面で登場します。
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