病原性アメーバとは?
びょうげんせいあめーば
病原性アメーバとは、人の腸や肝臓などに寄生して赤痢などの病気を引き起こす、アメーバ型の病原性原虫の総称です。
病原性アメーバとは、人体に感染し疾病を引き起こすアメーバ類の総称で、代表的なものに赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)があります。赤痢アメーバは世界各地に分布し、特に熱帯・亜熱帯の衛生環境が十分でない地域での感染が多く報告されています。
感染は、感染者の糞便に汚染された水や食物に含まれるシスト(嚢子)を摂取することで起こります。腸管内でシストが栄養型(トロフォゾイト)に変化し、腸壁を侵食します。主な病態は以下の通りです。
- 腸アメーバ症:粘血便・下痢・腹痛などを伴うアメーバ赤痢
- 肝アメーバ症:原虫が門脈を経由して肝臓に達し、膿瘍を形成する
- 肺・脳などへの播種性病変(まれ)
無症候性キャリアも多く、知らないうちに他者へ感染を広げることがあります。治療にはメトロニダゾールなどの抗原虫薬が使われます。日本では性行為感染症としての報告も増加しており、公衆衛生上の注意が必要です。
ナエグレリア・フォウレリなど脳炎を引き起こす遊泳性アメーバも「病原性アメーバ」に含まれることがあり、汚染された温水での遊泳が感染リスクとなる場合があります。
使い方・例文
海外旅行や性行為を介して赤痢アメーバに感染した場合、血便や腹痛が長期間続くことがあり、「病原性アメーバ感染症」として医療機関での検査・治療が必要です。
この用語をシェア
最終更新: