田楽とは?
でんがく
田楽とは、日本の伝統芸能のひとつで、田植えに際して豊作を祈る神事に起源をもつ芸能、および豆腐や野菜を串に刺して味噌を塗って焼いた料理の総称です。
田楽(でんがく)は、日本の歴史において大きく2つの意味で使われる語です。
1. 芸能としての田楽
平安時代から行われた、農耕儀礼に由来する芸能です。田植えの際に田の神を迎えて豊作を祈る祭礼に起源があり、竹馬乗り・飛び跳ね・打楽器演奏などの芸が含まれていました。平安後期から鎌倉・室町時代にかけて都市部で「田楽法師(でんがくほうし)」と呼ばれる専門の芸能者が登場し、大流行しました。後に能楽の源流のひとつとも位置づけられています。「田楽踊り」「田楽能」など多様な形式があり、現在でも一部の神社で神事芸能として伝承されています。
2. 料理としての田楽
豆腐・こんにゃく・茄子・里芋・魚などを串に刺し、味噌(田楽味噌)を塗って焼いた料理です。芸能の田楽法師が竹馬に乗って踊る姿が串刺しの豆腐に似ているとして「田楽豆腐」と呼ばれたのが料理名の起源とされています。代表的なものに次のものがあります。
- 豆腐田楽:最も古典的な形式。焼き豆腐に甘辛い味噌を塗る。
- こんにゃく田楽:噛みごたえのあるこんにゃくに味噌を合わせる。
- 茄子田楽:揚げた茄子に田楽味噌をのせた夏の一品。
どちらの意味も日本の民俗・食文化に深く根ざした存在で、現代でも郷土料理として各地で親しまれています。
使い方・例文
「豆腐田楽は甘辛い味噌が香ばしく焼けた豆腐によく合い、古くから庶民に親しまれてきた料理です」のように和食の紹介で使われます。
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