生物学的製剤とは?
せいぶつがくてきせいざい
生物学的製剤とは、生物(細胞や微生物)を使って製造される医薬品で、主に抗体や蛋白質からなります。
生物学的製剤(バイオ医薬品)は、化学合成ではなく、生きた細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞や大腸菌など)を利用して製造される医薬品の総称です。その分子量は一般的な低分子薬と比べて非常に大きく、高い標的特異性を持つことが特徴です。
代表的な種類には以下があります。
- モノクローナル抗体:特定の抗原を標的とする抗体医薬(例:TNFα阻害薬、PD-1/PD-L1阻害薬)
- 融合タンパク質:複数のタンパク質を組み合わせて設計した製剤
- サイトカイン製剤:インターフェロンやエリスロポエチンなど
- ワクチン:mRNAワクチンも生物学的製剤に分類される
関節リウマチ、クローン病、乾癬、がん(免疫チェックポイント阻害薬)など、従来の薬では治療が難しかった疾患に対して革新的な効果をもたらしています。一方で、製造コストが高いこと、タンパク質であるため経口投与が困難(注射や点滴が必要)なこと、免疫原性や感染症リスクへの注意が必要なことが課題です。特許が切れた生物学的製剤と同等のものを「バイオシミラー」と呼び、医療費削減の観点から普及が進んでいます。
使い方・例文
関節リウマチの治療でTNFα阻害薬(インフリキシマブなど)を投与する、がん治療でPD-1阻害薬(ニボルマブなど)を使用するといった場面が代表例です。
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