生物テロ対策とは?
せいぶつてろたいさく
生物テロ対策とは、炭疽菌や天然痘などの病原体を兵器として悪用したテロ行為に備え、被害を最小限に抑えるための取り組みです。
生物テロ対策とは、細菌・ウイルス・毒素などの生物学的作用因子(バイオエージェント)を意図的に人に感染・暴露させるテロ行為に対し、被害の防止・早期検知・対応・回復を図る総合的な取り組みのことです。
生物テロで使われる可能性がある病原体は、アメリカCDCによってカテゴリA〜Cに分類されています。カテゴリAには炭疽菌・天然痘ウイルス・ペスト菌などが含まれ、感染力や致死率が高く社会的混乱を招きやすいとされます。
生物テロ対策の主な柱は以下のとおりです。
- サーベイランス:感染症発生の異常な集積や特殊なパターンを早期に検知する監視体制
- ラボ体制:病原体を迅速に同定できる高度な検査機関(BSL-3・4施設など)の整備
- ワクチン・医薬品備蓄:炭疽菌用ワクチンや天然痘用ワクチンなどの戦略的備蓄
- 訓練・演習:保健・医療・警察・消防などの関係機関が連携する対応訓練
日本では感染症法や国家安全保障戦略のもとで体制整備が進められており、国立感染症研究所や厚生労働省が中心的役割を担っています。国際的には生物兵器禁止条約(BWC)に基づく規制も重要な枠組みとなっています。
使い方・例文
2001年にアメリカで炭疽菌入り封書が郵送されたテロ事件を契機に、各国が生物テロ対策の見直しと強化に乗り出しました。
この用語をシェア
最終更新: