熱帯収束帯とは?
ねったいしゅうそくたい
熱帯収束帯とは、南北の貿易風が赤道付近で収束する地帯で、強い上昇気流と活発な対流性降雨をもたらす気象帯のことです。
熱帯収束帯(ねったいしゅうそくたい、英: Intertropical Convergence Zone、略称ITCZ)は、北半球の北東貿易風と南半球の南東貿易風が赤道付近で収束する地帯です。太陽放射が最も強い低緯度では地表が強く加熱され、暖かく湿った空気が上昇することで活発な積乱雲や熱帯収束が生じます。
熱帯収束帯の主な特徴は以下のとおりです。
- 強い上昇気流により地表付近の気圧が低い(赤道低圧帯)
- 大量の降雨をもたらし、熱帯雨林気候の主な要因となる
- 季節によって緯度が北上・南下し、モンスーンの降雨分布に影響する
- ハドレー循環の上昇流側にあたり、大気大循環の起点となる
熱帯収束帯を通過する地域では「雨季」と「乾季」が明瞭に現れます。赤道直下では年2回の通過があるため、一年中多雨の地域となり、熱帯雨林が形成されます。気候変動の影響でその位置や強度が変化することが近年注目されています。
使い方・例文
インドネシアやコンゴ盆地が年間を通じて豊富な雨に恵まれるのは、熱帯収束帯がほぼ常にその上空を通過しているためです。アフリカのサヘル地域では、熱帯収束帯の北上・南下が雨季の長さを左右します。
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