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滑車神経とは?

かっしゃしんけい

滑車神経とは、眼球を内下方に回転させる上斜筋のみを支配する、脳神経の中で最も細い第4脳神経です。

滑車神経(かっしゃしんけい)は第4脳神経(IV)であり、眼球を動かす筋肉のうち上斜筋(じょうしゃきん)だけを支配します。脳神経の中で最も細く、また脳幹の背側(後面)から出る唯一の脳神経という点で解剖学的に特徴的な神経です。

上斜筋は眼球を内下方(下鼻側)へ回旋させる働きを持ちます。具体的には、階段を下りる・読書をするなど「下を見る」場面で重要な役割を果たします。「滑車」という名称は、上斜筋がくるぶし状の滑車(トロクレア)を経由して走行することに由来します。

滑車神経が麻痺すると、上斜筋が機能しなくなるため、眼球が外上方に偏位し、複視(ものが二重に見える)が生じます。患者は頭を健側に傾けることで複視を解消しようとする「代償性頭位傾斜」をとることが特徴的です。

原因としては頭部外傷(最も多い)、糖尿病性神経障害、脳腫瘍、血管奇形などがあります。先天性の滑車神経麻痺では斜視として発見されることもあり、眼科・神経眼科での精査が必要です。

使い方・例文

階段を下りるときだけ視界がぶれる、または頭をいつも一方向に傾ける癖がある場合、滑車神経麻痺による上斜筋の機能低下が疑われることがあります。

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