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深層循環とは?

しんそうじゅんかん

深層循環とは、海洋の深部を数百〜数千年かけてゆっくりと流れる大規模な水塊の動きで、地球全体の熱や物質を輸送する重要な海洋システムです。

深層循環(しんそうじゅんかん)とは、海洋の深層部(水深数百m以深)を流れる大規模な海水の循環のことです。表層の風によって駆動される表層循環とは異なり、深層循環は海水の密度差(温度と塩分濃度の違い)を駆動力とするため、「熱塩循環(サーモハライン循環)」とも呼ばれます。

循環の仕組みは次のとおりです。高緯度地域(主に北大西洋やグリーンランド周辺)では、海面の冷却と蒸発による塩分濃度上昇で海水密度が高まり、重くなった海水が深海へ沈み込みます。この沈み込んだ水塊は深層を水平方向に移動し、数百〜数千年をかけてインド洋・太平洋などで徐々に湧き上がり、再び表層へ戻ります。この一連の流れが地球規模の「コンベヤーベルト」を形成します。

深層循環の役割は非常に重要で、以下の機能を担っています。

  • 熱エネルギーを低緯度から高緯度へ輸送し、気候を温和に保つ
  • 大気中の二酸化炭素を深海に運ぶ炭素循環の一翼を担う
  • 酸素や栄養塩を深海に供給し、海洋生態系を支える

気候変動による北極域の融氷水流入が深層循環を弱める可能性が指摘されており、ヨーロッパの気候変動リスクや生態系への影響として研究が進められています。

使い方・例文

北大西洋で冷やされ重くなった海水が深海へ沈み込み、数千年かけて太平洋まで移動して再浮上する「大西洋経緯度逆転循環(AMOC)」が深層循環の代表例です。

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