泡無し酵母とは?
あわなしこうぼ
泡無し酵母とは、日本酒の発酵中に泡をほとんど生じない品種の酵母で、製造効率の改善をもたらした重要な育種成果です。
泡無し酵母(あわなしこうぼ)とは、日本酒の醸造に使用される清酒酵母のうち、アルコール発酵の際に泡(発酵泡)をほとんど生じない品種のことです。「無泡酵母」「泡なし酵母」とも呼ばれます。
通常の清酒酵母を用いた発酵では、発酵が盛んになる時期に大量の泡が発生し、醸造タンクの上部まで泡が盛り上がります。この泡を「高泡(たかあわ)」と呼び、タンクからあふれないよう大きなタンクを用意したり、泡消し作業を行ったりする必要がありました。
泡無し酵母は、1930年代頃から各地の醸造試験場や酒造組合によって研究・育種が進められました。泡が立たないことによって得られる主なメリットは以下のとおりです。
- タンクの容量を最大限に活用でき、同じ設備でより多くの醪(もろみ)を仕込める
- 泡消しの手間や設備コストが不要になる
- 醸造作業の省力化・合理化が図れる
- 洗浄・清掃の負担が軽減される
現在では全国新酒鑑評会などで使われる酵母(協会酵母シリーズの「○○号泡無し」など)を含め、多くの蔵元が泡無し酵母を採用しています。一方で、昔ながらの「泡あり」酵母を使いこなすことを技術の証として重んじる造り手も存在します。
使い方・例文
泡無し酵母は多くの清酒蔵で導入されており、仕込みタンクの効率的な利用を可能にすることで、日本酒生産の合理化に大きく貢献しています。
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