沈水香木とは?
ちんすいこうぼく
沈水香木とは、樹木が傷つきや病気への免疫応答として樹脂を蓄積した結果、水に沈むほど重くなった香木で、沈香の中でも最高品質とされる希少な香料です。
沈水香木(ちんすいこうぼく)とは、ジンチョウゲ科の樹木(主にアクアリア属・ギリナルプス属など)が傷や菌への防御反応として内部に大量の樹脂を蓄積し、木材組織が樹脂で満たされた結果、水に沈むほどの比重を持つようになった香木のことです。一般に「沈香(じんこう)」と呼ばれますが、その中でも水に沈む品質のものを特に「沈水香木」と表現します。
沈香は東南アジア・南アジアの熱帯雨林に自生する樹木から産出され、樹脂の蓄積量・産地・香りの質によって品質が大きく異なります。沈水香木はその最上位に位置し、古来より日本・中国・中東などで珍重されてきました。
香道における沈水香木の価値は以下の点に表れます。
- 加熱すると甘く深みのある複雑な香りが立ち上る
- 産地により「伽羅(きゃら)」「羅国」「真那賀」など六国(りっこく)に分類される
- 天然の蓄積物であるため大量生産が不可能で希少性が高い
- 現在は乱獲により多くの産出木が絶滅危惧種に指定されている
正倉院にも奈良時代の沈香が保存されており、日本の香文化の中心に長く位置してきた素材です。現代では持続可能な栽培品も流通し始めています。
使い方・例文
「沈水香木の中でも伽羅と呼ばれる最上品は、数グラムで数万円を超えることもある」のように、高級香料の文脈で登場します。
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