歯髄保護とは?
しずいほご
歯髄保護とは、歯の内部にある神経・血管の集合体(歯髄)を外部の刺激や細菌から守るために行う歯科的処置の総称です。
歯髄保護(しずいほご)とは、歯の内部にある「歯髄(しずい)」を、虫歯治療や歯の修復処置によって起こりうるダメージから守るために施す一連の処置のことです。歯髄は歯の中央に位置する神経・血管・リンパ管からなる組織で、歯に栄養を届け、外部の刺激を感知する重要な役割を担っています。
虫歯が深くなると、削除する際に歯髄に近づくため、機械的・化学的・温度的な刺激が歯髄に達しやすくなります。歯髄が過剰に刺激を受けたり細菌に感染したりすると、歯髄炎を起こし、最終的には神経を抜く「抜髄(ばつずい)」が必要になることがあります。歯髄保護はこうした事態を防ぐために行われます。
代表的な歯髄保護処置には以下があります。
- 間接歯髄保護(間接覆髄):歯髄に到達していない深い虫歯に覆髄材を置き、歯髄の回復を促す方法
- 直接歯髄保護(直接覆髄):ごく一部の歯髄が露出した際、MTA(ミネラルトライオキサイドアグリゲート)などの材料を直接当てて封鎖する方法
- 歯髄切断:主に乳歯に行われる、歯髄の一部を除去して根の部分の歯髄を保存する処置
歯髄保護に成功すれば、生きた歯を維持できるため、歯の長期的な健康・寿命を延ばすことにつながります。神経を残した歯はクッション機能や感覚が保たれるため、歯科治療において歯髄保護を優先する考え方は非常に重要視されています。
使い方・例文
深い虫歯の治療中に歯髄の近くまで削らなければならない場合に、歯科医師が覆髄材を置いて数週間様子を見る「歯髄保護処置」を行う場面で登場します。
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