機械インピーダンスとは?
きかいいんぴーだんす
機械インピーダンスとは、力学的な振動系において外力に対する速度応答のしにくさを表す複素数量のことです。
機械インピーダンス(mechanical impedance)とは、振動する機械系において、加えた力(または圧力)に対して系がどの程度の速度で応答するかを表す複素数の物理量です。電気回路の電気インピーダンス(電圧対電流)を力学系に類比した概念であり、振動工学・音響工学で広く用いられます。
具体的には、周波数領域において力の複素振幅 F をそこで生じる速度の複素振幅 v で割った値 Z = F/v が機械インピーダンスです。単位はN·s/m(ニュートン秒毎メートル)またはkg/sです。
機械インピーダンスの実部は機械抵抗(エネルギー散逸に対応)、虚部は機械リアクタンス(質量や剛性によるエネルギー蓄積に対応)です。電気インピーダンスとの対応関係は次のとおりです。
- 質量 m ↔ インダクタンス L
- コンプライアンス(バネの逆数)↔ キャパシタンス C
- 機械抵抗 ↔ 電気抵抗 R
この類比により、電気回路の解析手法をそのまま機械振動系に適用できます。機械インピーダンスの整合(マッチング)は、振動エネルギーの効率的な伝達や遮断に重要です。スピーカー設計・防振装置・楽器音響・超音波モーターなど多くの技術分野で活用されています。
使い方・例文
スピーカーの設計では、音の振動を空気に効率よく伝えるために、振動板と空気の機械インピーダンスを整合させることが重要な課題となります。
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