梅毒性皮疹とは?
ばいどくせいひしん
梅毒性皮疹とは、梅毒トレポネーマ感染の各病期に皮膚・粘膜に生じる皮疹の総称で、多彩な皮膚症状で「偉大な模倣者」とも呼ばれます。
梅毒性皮疹(ばいどくせいひしん)は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)による感染症「梅毒」の経過中に出現する皮膚・粘膜の病変の総称です。梅毒はその症状の多様さから「偉大な模倣者(great imitator)」と称され、皮疹もさまざまな皮膚疾患に似るため鑑別が重要です。
- 第1期(感染後3〜4週):感染部位(陰部・口唇など)に硬性下疳(こうせいげかん)と呼ばれる無痛性の硬い潰瘍が生じ、所属リンパ節が腫れる
- 第2期(感染後数週〜数か月):全身に多彩な皮疹(梅毒疹)が出現する。バラ色の斑(バラ疹)、丘疹、丘疹鱗屑疹、手掌・足底の紅斑(丘疹)が特徴的。粘膜疹(扁平コンジローマ)も見られる
- 第3期(感染後数年〜):ゴム腫(ゴム様の肉芽腫)が皮膚・皮下に生じ、潰瘍を形成することがある
近年、日本では梅毒患者数が増加傾向にあります。診断は血清検査(RPR法・TPHA法)で行い、治療はペニシリン系抗生物質(アモキシシリンなど)が第一選択です。性感染症であるため、パートナーの検査・治療も必須となります。
使い方・例文
「手のひらや足の裏を含む全身に赤い皮疹が散在している」という場合、第2期梅毒の梅毒疹が疑われます。血液検査で梅毒の有無を確認し、陽性であればペニシリン治療を行います。
この用語をシェア
最終更新: