梅毒トレポネーマとは?
ばいどくとれぽねーま
梅毒トレポネーマとは、性感染症である梅毒の原因菌で、スピロヘータ目に属するらせん状の細菌です。
梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)は、梅毒を引き起こすスピロヘータ(螺旋状細菌)の一種です。非常に細く、通常の光学顕微鏡では観察が難しく、暗視野顕微鏡や蛍光染色が用いられます。
感染は主に性的接触(粘膜や皮膚の微小な傷口を介した直接接触)によります。妊娠中の女性から胎盤を通じて胎児に感染する先天梅毒も重大な問題です。
梅毒は感染からの経過によって段階的に症状が現れます。
- 第1期:感染後数週間で感染部位に硬性下疳(painlessな潰瘍)が現れる
- 第2期:全身に皮疹(バラ疹)・粘膜病変・リンパ節腫脹などが生じる
- 潜伏期:症状が消えたように見えるが菌は体内に潜伏し続ける
- 第3期:ゴム腫(肉芽腫性病変)・心血管梅毒・神経梅毒(脊髄癆・認知症様症状)が現れる
治療にはペニシリン系抗生物質が有効であり、早期発見・早期治療で完治が可能です。近年、日本国内での感染者数が増加傾向にあり、性感染症の予防啓発が重要視されています。
使い方・例文
性感染症の検査パネルに「梅毒トレポネーマ抗体」の項目があるのは、この細菌に対する免疫反応を血液検査で確認するためで、梅毒の診断に用いられます。
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