桃仁とは?
とうにん
桃仁とは、バラ科のモモの種の中の仁(核の中身)を乾燥させた生薬で、血液の流れを改善する「活血化瘀」の代表的な生薬として漢方医学で広く用いられます。
桃仁(とうにん)は、バラ科の落葉小高木であるモモ(Prunus persica)の果実の核を割り、中の種仁を取り出して乾燥させたものです。日本薬局方にも収載されており、漢方処方に欠かせない生薬のひとつです。
漢方医学における桃仁の主な薬効は「活血化瘀(かっけつかお)」、すなわち血液の滞りを解消して流れをよくする作用です。以下のような症状・疾患に適用されます。
- 月経不順・生理痛・月経閉止:瘀血(おけつ)による婦人科トラブルへ
- 打ち身・打撲・内出血:局所の血行改善
- 便秘:種仁に含まれる油分による腸への潤腸通便効果
- 下腹部の冷えや痛み:冷えによる血行不良の改善
代表的な処方としては、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)・大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)などがあり、婦人科系の漢方薬に配合されることが多いです。
桃仁にはアミグダリンという配糖体が含まれており、過剰摂取すると青酸が生成される場合があります。そのため、適切な用量を守り、妊娠中の使用は特に注意が必要です。現代では成分研究も進み、抗血小板・抗炎症作用が科学的に確認されています。
使い方・例文
「月経痛が強く、漢方医に相談したところ桃仁を含む桂枝茯苓丸を処方された」のような婦人科疾患の漢方治療の文脈で使われます。
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